- 2026.02.13
- 経営管理
- その他のITツール
ノーコードのBIツールとは?
メリット・選定のポイントを解説
企業内に蓄積された膨大なデータを、スピーディかつ的確に意思決定へ活用するための手段として注目されているのが「BIツール」です。近年では、IT部門に依存せず現場の担当者でも操作できる「ノーコードBIツール」が急速に普及し、業種・業態を問わず導入が進んでいます。
本記事では、ノーコード型BIツールの基本からそのメリット、ツール選びのポイントまでをわかりやすく解説します。
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ノーコードBIツールとは
BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)とは、企業が持つ売上・在庫・顧客データなどを視覚的にわかりやすく分析・可視化し、ビジネス上の意思決定を支援するツールです。
BIツールについては、「BIツールの基本や活用シーンを解説!データドリブンな組織を作るためのガイド」で詳しく解説しています。
従来のBIツールは、SQLやプログラムの知識が求められることが多く、導入や操作にはIT部門のサポートが不可欠でした。
しかし、近年プログラミング不要で、直感的に操作できる「ノーコードBIツール」が登場しています。多くの場合、ドラッグ&ドロップによるデータ配置や、あらかじめ用意されたテンプレートによって、グラフやダッシュボードの作成がスムーズに行えます。
ノーコードは「ローコード」ともよく比較されます。ローコードは一部カスタマイズでコードを書く場面があるのに対し、ノーコードは完全にコード不要で完結する点が違いです。
このように、ノーコードBIは現場主導でのデータ活用を可能にする新世代ツールとして、企業のDX推進にも大きく寄与しています。
ノーコードBIのメリット
ノーコードBIツールは、プログラミング不要でデータ分析ができるという特徴だけでなく、企業の業務効率や意思決定スピードを大きく向上させる点でも注目されています。ここでは、導入によって得られる主なメリットを4つご紹介します。
プログラミング不要で誰でも使える
ノーコードBIツールの大きな魅力は、専門知識がなくてもデータ分析が可能になる点です。直感的なUIで、グラフや表の作成、フィルタの設定、データの切り替えなどが簡単に行えます。IT部門に頼らず、現場の担当者が自らデータを活用できるようになります。
導入・運用コストの削減
従来のBIツールでは、初期構築や運用時にエンジニアの工数がかかり、開発・保守費用が大きな負担になっていました。一方、ノーコードBIではシステム開発が不要なため、コストを抑えながら導入・運用が可能です。また、運用時の仕様変更も自社内で対応しやすいため、外部委託費の削減にもつながります。
現場主導のデータ活用を実現
ノーコードBIツールは、誰でも使える操作性と自由度の高さによって、営業・マーケティング・人事などの各部門が自律的にデータを活用できる環境を提供します。
これにより、「必要な情報が手元にない」「IT部門の対応待ちで分析が遅れる」といった課題を解消し、意思決定のスピードと質を向上させることが可能になります。
ノーコードBIツール選びのポイント
ノーコードBIツールは数多く存在し、製品ごとに特長や向いている用途が異なります。導入効果を最大化するためには、自社の課題や利用目的に合ったツールを選定することが重要です。ここでは、選定時に押さえておきたい主なポイントをご紹介します。
操作性
ノーコードBIツールの大きな目的は、データの「見える化」です。グラフやチャート、ダッシュボードをどれだけ直感的に作れるかは、実際の使い勝手を左右します。
テンプレートの充実度、ドラッグ&ドロップの操作性、フィルタやインタラクティブ機能などを試しながら、現場でも無理なく運用できるかを確認することが重要です。
対応データソースの範囲
まず確認すべきは、自社が扱うデータソースに対応しているかどうかです。多くのノーコードBIツールは、ExcelやCSVファイルのほか、代表的なSaaSとの連携に対応しています。
一方で、連携に対応していないシステムや複雑な業務データの取り扱いが必要な場合には、ETLツールを併用することで対応できるケースもあります。例えば、ICSパートナーズの「会計マエストロ」は、会計データの連携に特化した国産ETLツールで、BIツールとの連携にも対応しています。
リアルタイム性やデータ取得の手間も重要な検討材料となるため、業務で必要とするデータがどのように連携できるか、事前にしっかりと確認しましょう。
ETLツールをはじめとするデータ連携ツールについては、「データ連携ツールとは?機能や種類、選定時のポイントをわかりやすく解説」で詳しく解説しています。
ユーザー管理機能
複数の部署やメンバーでBIツールを利用する場合、ユーザーやチームごとに権限を適切に管理できるかが重要なポイントです。
たとえば、営業部には売上データのみ、経営層には全体の財務指標も表示する、といったように、表示・操作範囲を柔軟に設定できるかを確認しましょう。これにより、情報漏えいや誤操作のリスクを抑えつつ、必要なデータだけを共有できます。
コスト
ノーコードBIツールは無料プランや低価格から始められるものも多くありますが、実際の利用規模や期間によって費用構造は大きく変わります。ユーザー数単位の従量課金制、機能別の段階プラン、オプション追加の有無などを含めて、長期的なコストを比較検討することが重要です。
セキュリティ機能
BIツールでは、社内の重要な情報資産を取り扱うため、データ保護とシステムの安全性を確保する機能も欠かせません。通信の暗号化やアクセスログの記録、IP制限、多要素認証(MFA)などが備わっているかを確認しましょう。
また、クラウド型ツールの場合は、データの保管場所やベンダーのセキュリティポリシーもチェックポイントとなります。
導入時のサポート
初めてBIツールを導入する場合は、操作に慣れるまでのサポート体制が整っているかも選定のポイントです。
オンボーディングや操作研修、初期設計の支援などが提供されていれば、現場の混乱を防ぎ、スムーズに業務へ定着させやすくなります。
特にIT部門の支援が少ない企業では、ベンダーのサポートの質が導入成功の鍵になります。
ノーコードBIでデータ活用を加速する
ノーコードBIツールは、専門的なスキルがなくても使える手軽さと、現場主導でデータを活用できる柔軟性から、あらゆる業種・業務で注目を集めています。これまでIT部門に依存していた分析業務を、各部門が自律的に行えるようになることで、意思決定のスピード向上が期待できます。
ツールの選定にあたっては、対応データソースや使いやすさ、コスト、セキュリティなどの観点から、自社に最適なものを見極めることが重要です。また、会計・経営管理などの領域でBIツールを活用したい場合には、正確なデータの取得・変換・連携を支えるETLツールとの組み合わせも効果的です。
たとえばICSパートナーズが提供する「会計マエストロ」は、国産の会計・経営データに特化したETLツールとして、BIツールとのスムーズな連携を実現します。会計専門エンジニアによる導入支援も受けられるため、初めてのBI/ETL環境構築でも安心して取り組めます。まずはお気軽にお問い合わせください。
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