Page : [ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ]
| セミナーNO.06 |
"頼れる経理" になるための7つの処方箋 |
仕事は経験を重ねるごとにどんどんできるようになります。経験の浅い経理マンが"頼れる経理"になるためには、日々何を意識していけばよいのかを紹介しましょう。
経理に対して、「後処理の部門」「細かいことばかり指摘する」「できないという回答ばかり」など、とかく批判的な態度を取る社員がいます。そうした社員は、経理の役割を「決算書を作成し、税務申告を行なうこと」と考えており、経理に対してはよい感情を抱いていないことが多いものです。
決算書の作成などは、経理にとって大切な仕事の一つに違いありませんが、決してそれだけではありません。むしろ、日々会社で発生する各種の意思決定に際し、判断の参考となる資料を提供することこそが、経理の重要な仕事といえます。
そのような仕事をするためには、経理部員自らが“頼れる経理”を目指し、日々研鑽を重ねていかなければなりません。そこで、経理は日頃から何を心掛け、どんなことを行なうべきか、7つの処方箋を示します。
毎日、パソコンに向かって事務作業をしているだけではいけません。オフィスに籠って指示された仕事をこなしているばかりでは、先述したような批判を受けることになりかねません。
“頼れる経理”になるために最も大切なことは、オフィスを飛び出し、工場でも営業所でも、とにかく現場を歩くことです。社内のいろいろな部門に行けば、眼に映る光景や耳に飛び込む音など、その部門独特の雰囲気を自分自身の五感で感じることができます(図表1参照)。
たとえば、夏の暑い日の工場は、30度をはるかに超える厳しい環境です。そのなかで黙々と作業をしている同僚の姿を見ることができるでしょう。また、ひょっとすると、何年も使われていないような材料が隅に積まれているかもしれません。
経理部員が、空調の効いたオフィスで「棚卸残高の増減はないから問題なし」といった帳簿上の仕事をしているだけでは、オフィスとは異なり厳しい環境の工場で働く同僚の気持ちを理解できないどころか、正確な棚卸資産の評価もできません。
また、現場に行けば、そこで同僚と話をする機会が生まれます。「わざわざ電話することではないが聞いておきたい」といった何気ない会話が互いの知識を高め、さらには、良好な人間関係を構築していきます。つまり、現場には材料・製品・設備に加え、同僚や取引先など、会社の様々な情報が転がっているのです。
現場を歩くということは、人間の体にたとえると、体調を維持するために適切な運動をするようなものです。自分から積極的に出向く機会をつくりましょう。打合せが必要なときには、こちらから出向いていけばよいのです。製造部門や営業部門の会議にオブザーバーとして出席するなど、定期的に各部門を訪れるしくみをつくるのも有効な手段です。現場での経験の積み重ねが、経理としての能力を着実に高めていきます。
| 工場 | 営業所 | |
|---|---|---|
| 経理に直接関係があること |
|
|
| 他部門を理解すること |
|
|
Copyright (c) 2006 ICS partners. All rights reserved. |