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セミナーNO.02

知っておきたい
連結決算書のしくみと読み方、役立て方

連結決算の会計処理の概要

連結決算では、まず親会社と子会社のそれぞれの決算書を単純合算(ステップ1)し、連結上の必要な修正(ステップ2)を行なって連結決算書を作成します。

この処理の流れ(イメージ)を図示したのが図表3です。

通常、連結の会計処理といった場合は、単純合算後の連結上の必要な修正(ステップ2)を意味します。連結の会計処理は、その前提に「単純合算がある」ということを念頭に置いておくと、より理解しやすくなります。

連結上の主な修正項目には「投資と資本の消去」「内部取引高の消去」「債権債務の消去」「未実現損益の消去」があります。

投資と資本の消去

投資と資本の消去とは、親会社の投資勘定と子会社の資本勘定を消去することです。

単純合算により、親会社の投資勘定と子会社の資本勘定が実質的に両建てになってしまうので、連結上はこれらを相殺する会計処理が必要になります。

図表4は、投資と資本を消去する処理の例です。

内部取引高の消去

内部取引高の消去とは、親会社と子会社の間で取引がある場合に、それを相殺消去することです。子会社相互間で取引がある場合も同様に処理します。

たとえば、親会社が子会社に商品を販売すると、親会社では売上、子会社では仕入がそれぞれ同額で計上されます。これを単純合算すると、売上と同額の仕入が両建てで計上されてしまうため、連結上はこれを相殺する会計処理をします。この場合の連結上の仕訳は次のようになります。

(借)売上高 ××× / (貸)仕入高 ×××

債権債務の消去

債権債務の消去とは、連結決算期末時点における親会社と子会社(または子会社相互)間の債権債務を相殺消去することです。

連結対象各社の決算書を単純合算すると、同額の債権と債務が両建てで計上されるため、連結上は相殺処理を行ないます。

たとえば、親会社には子会社への売掛金があり、子会社には親会社への買掛金がある場合の連結上の仕訳は次のとおりです。

(借)買掛金 ××× /(貸)売掛金 ×××

未実現損益の消去

未実現損益の消去とは、連結会社相互間の資産取引から生じた損益(未実現損益)がある場合に、その損益を消去することです。

たとえば、親会社が子会社へ土地を売却し、親会社で売却益を計上した場合、子会社の土地の帳簿価額には親会社の売却益相当額が含まれますから、これを未実現利益として消去します(連結仕訳は図表5参照)。

< 図表5 > 未実現利益消去の連結仕訳

前提◆親会社が子会社へ土地を200で売却(簿価は100)
借 方 貸 方
土地売却益100 土 地 100
*子会社の土地200に、親会社で計上した未実現利益(土地売却益)100が含まれるため、連結上これを消去する

当期純利益の少数株主への配分

少数株主のいる連結子会社が当期純利益を計上した場合には、当該利益のうち、少数株主持分に対応するものを少数株主利益として連結損益計算書に計上します。

連結仕訳は次のとおりです。

(借)少数株主利益 ××× /(貸)少数株主持分 ×××

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